君を知り尽くしちゃって

元気に生きて、一度死んで、生き返った。

ジャニヲタが、他界隈のヲタクと付き合った結果

引きずってるついでに、ちょっとした疑問を書こうと思う。

 

 

以前この記事で書いた元彼は、ヲタクだった。
女子アイドルが好きだった。


ヲタク同士が付き合っていたのである。

 

 


元彼は、さすがにバレるとあれなので最小限の情報だけ出すと、48グループのヲタクだった。

知り合ったその日に、向こうがヲタクで、尚且つ過去に私が推していた柏木由紀ちゃんも、向こうは過去に推していたという事実が発覚して、それが仲良くなるきっかけだった。

(ちなみに大本命は、AKB48宮澤佐江ちゃんでした。所謂まじスカ新規。4年くらい好きだった。)

 

元彼は、なかなかしっかり足を突っ込んでいた人だった。
選挙対策委員とかやっちゃう感じのね。握手会通い詰めて、推しに認知とかされちゃう感じのね。
でも康二くんの人やってた頃の自分も、群馬(東京)と大阪の往復してたこと考えると、同じものかと思って。
びっくりとかあんまりしなかった。

 

 

ヲタク同士が付き合うこと、私はメリットしか感じてなかった。最初は。

 

そもそも趣味に理解があるって、最高に楽だ。
<趣味を聞かれる→趣味を明かす、説明する→引かれる>って流れは、しんどい以上に面倒さの方が勝る。
「どんな人とグループが好きで、これくらいの頻度で現場とか行って、あっ現場っていうのはコンサートのことなんだけど」みたいなくだりが面倒。私はね。

それが、だいぶ省略される。趣味への理解に時間を費やすくらいだったら、内面における相互理解に時間を費やす方が有益だし。
(有益とか言っちゃってるこの時点で、だいぶいろいろあれな恋愛だったことは、お察しください。)

 

何より、知らない界隈のことを知るのは楽しかった。

知らないわけじゃないけど、自分よりも深いところまで潜った人の経験談は興味深かった。

純粋にハロヲタとしても、48Gとの違いを良くも悪くも比較するのは楽しかった。

あと、自分も48Gヲタだった過去があるからこそ、この曲が好き・この公演が好き、とか話せるのも楽しかったし、何よりカラオケがめちゃくちゃ楽しかった。
語彙力浅すぎるから、楽しいしか出てこなくてごめん。

 

 


相手に私以外の好きな人がいるという事実。ヲタクだということ。


周りの人はすごく心配してた。「それいいの?」って。向こうも、周りの人に聞かれたことがあったらしい。

私は別に良かった。先に書いたように、メリットばかりだと思っていたから。

 

付き合ってた時の自担は、既におーくらくんだった。

だけどおーくらくんは、元彼よりも全然年上だし、関西人だからバックグラウンドも被らないわけで、そんなに嫉妬とか無いよね?って。

案の定、元々彼自身が嫉妬とかしない人だったのもあって、全く問題が無かった。
でも後々この「嫉妬」が、私がモヤモヤするきっかけのひとつになる。

 

 

私の性質のひとつに、時間が経つと好意がものすごく深まりやすい部分がある。
どんな人にもある性質かもしれないけど私の場合は、かなり精神的な部分に触手みたいに入り込んでくるような深まり方だった。

 

 

 

私と付き合ってから、向こうはだんだんヲタクとしての生活から遠ざかっていた。前ほど現場にも握手会にも行かなくなってた。
彼自身のいろんな方面に対する意識が変わりつつあったから、らしい。勉学とか、浪費や娯楽についてとか。
私と付き合ったから、っていう理由は無かったらしいんだけど、本当かどうかは知らん。

 


そんな彼が、私と付き合ってる間、1度だけ握手会に行ったことがあった。
ご丁寧に終わった後の感想まで連絡してくれたし、私はその日たまたま発熱して寝込んでいて、暇で仕方なかったから、彼からの連絡が暇つぶしになっていたのでそのことはよく覚えている。

 

それから2日後にインスタを見ている時、彼のアカウントが、推しの投稿にいいね!をしていた。
彼が行った日の握手会で着た私服を、彼女が紹介した投稿だった。

 

 

 

 

この辺から、何かが変わった気がする。

 

いろいろあって、私たちは周りに付き合っていることを知られてはいけなかったから、どこに遊びに行っても、どんな楽しいことがあっても、SNSにそれを載せることができなかった。

 


「彼は、この服を着た推しに会った。会った日の事実の一部が、誰もが見られるSNS上に残る。」

 


SNS上に残ることが、大した意味を持たないのは分かっている。
けど、私と(私とは一切関係を持たない)彼の推しとの違いが、目に見えたような気がして。

 

 

彼と同じように、「本気で好きだけど、応援しているけれど、種類の違う好意を持つ相手」「恋人とは違うけど、特別な存在」が私にもいるからこそ、もやもやした。

 

 

 


もうひとつ、これはもう今となっては笑い話だけど、私と彼の推しは、年が同じで胸のサイズも同じ。

もはやほんの出来心で、胸のサイズまで調べてしまった時は笑ってしまった。そして同じだという事実にも笑ってしまった。


「どこまであいつは、同じような女が好きなんだ。」って。

 

 

彼は私と付き合っていて、推しと私を重ねたことは無かったと思う。本人も言ってたし。

 

だけど、だんだん
彼の推しと私が同い年ということ
身体的特徴が似ているということ
彼が、推しを「ちゃん」付けで呼ぶこと
彼の推しが、彼を認知していること
私より彼女に投資していること
彼女のSNSを、彼がフォローしていること
私のページの、おすすめのアカウント欄に、彼の推しが現れるようになったこと

 


全てが嫌になってしまった。ムカついた。
勝手に彼の推しの情報が目に入るようになってしまった、自分でさえも嫌になった。

実生活における恋愛と、アイドルのヲタクをすること、違いは分かる。だって自分がそうだから。

分かるけど、でも堪えられなかった。

 

 

 

元彼の前の彼女は、同業者だったんだと。同じグループの女の子を好きだった女の子と付き合っていた。

 

 

私がジャニヲタじゃなくて、まーちゃんだけが好きで、ただのハロヲタだったら、何か変わってたかな。
変わってないとは思うけど、多分別れてたとは思うけど。また違う別れ方にはなってただろうな。

 

 

だけど正直、ジャニヲタじゃない自分が想像つかない。そんな自分、自分じゃない。

 

おーくらくんを好きじゃない自分、今みたいに、作間くんとHiHi Jetsに沸いてない自分。

なってみないと分からないけど、でも確実に言える、楽しくないだろうなあそんな人生。

 

 

 

別れてからすぐは、<たられば>が止まらなかった。私がああしてれば、こうしてれば別れなかったかもしれない、って。

今だって、彼についてのことを書いてたら、さっき<たられば>言ってた。今気付いた。

「私がジャニヲタじゃなくて、まーちゃんだけが好きで、ただのハロヲタだったら」って。本当無意識だった。

 

 

だけど冷静になってみたら気付く、私が全て悪いわけではない。勿論彼が全て悪いわけでもない。

 

 

ただ「恋人の自分以外に対する『好き』を目にするのが、私は苦手だ」ってことは分かった。
自分は子供だなって思った。


でも、相手の「好き」を全て受け入れられる人が大人かと言われたら、それは違うような気がする。
私自身の考え方や価値観であって、子供とか大人のベクトルで考えることではない。

 

 

 


いろいろ、つらつらと書いたけれど、私が問いたいのはこういうことです。

 

 

 

 


ヲタク同士の恋愛、これを読んだあなたは成立すると思いますか?

 

 

 

 

 

私は、ヲタク同士は友達がベストだと思います。