元マリ担が思う、24時間テレビを終えての気持ち。
仮面舞踏会を歌う、勝利・健人・風磨の姿。
それは私にとってのトラウマでした。
デビューしてからの5年間、マリウス葉を1番に応援していた5年間。
ちょうどジャニーズを好きになって10年が経とうとしているけれど、彼を見続けた5年間は、誰を見ていた年月に比べてもつらくて、苦しかった。
まだ13〜14歳だったのに、衣装は3人と違う物を着せられて、立ち位置も下げられて、歌割もなくて、ひどい時はマイクも持たせてもらえないし、そもそも出してももらえなかった。
Jr.とユニットを組まされて、もはやデビュー前のJr.と同等の扱いを受けて。
確かに歴はJr.の彼らよりも短くて、ほとんどJr.として活動した時期も無いままデビューしたから、実力で劣るところはあったかもしれないけれど。
やっぱりデビューするなりの素質があったからで。ある意味それは、彼の誇りとして言ってもいいもののはずなのに。
本当に苦しかった。何でだろうって思った。
震災直後に周りの反対を押し切って来日して、「皆を幸せにしたい!」って一生懸命な彼が、何でこんな目に遭わなきゃいけないんだろうって。
彼が何か悪いことでもしましたか?って。
今までいろんなジャニーズの人を好きになったけれど、こんなにも好きで辛かったことなんてなかったと思う。(大智の時は当人が突然消えたから、何かもう次元が違う。)
負の感情を抱き続けた時期が長すぎたおかげで、カラフルEyesのリリースは、確かに嬉しかった。
ジャケットも5人だし、5周年イベントも5人だし、キーが変わったSexy Zoneを5人で歌ってるし。全てが、ずっと望み続けたことだった。全てが叶った。
だけど、それを素直に喜べない自分がいた。
「えっ、何か都合良すぎじゃない?」
「こんなとんとん拍子で進んでいいの?」
何か、怖かった。信じられなかった。
嬉しさ6割、不安4割。
カラアイリリース期が終わったら、またすぐに3:2に戻されちゃうんじゃないかって。
だけど、ウェルセクは聡マリ曲がある上に、どの曲にも当たり前だけれど参加していて。
特典のマフラータオルにも、マリウスのオレンジ色のタオルがあった。
望んだことが叶ったのに、こんなにも複雑な気持ちが湧くのはどうしてだろうって、自分が信じられなかった。
結局その不安は、私をSexy Zoneから遠ざけた。
怖くて見ていられなかった。正しくは、怖くて見ることを止めてしまった。
こんなにもしっかりと、久しぶりにSexy Zoneを見ることは、それこそウェルセクリリース期ぶりだったと思う。
意識的に追っていたわけではなかったけど、それなりに番宣もほとんど見ていたし、24時間テレビ本編も全部録った。(ごめん、ドラマだけはワンピースと警察24時に被って無理だった)
番組の途中には、冒頭にも書いた私にとってのトラウマが訪れた。3人だけの仮面舞踏会。
衣装や3人だけの舞台が、どうしても米を彷彿としてしまって、どんな顔して見ればいいか分からなかった。
今でも3人時代の曲は聴けない。Jr.がやってても、正直見たくない。
だけど、ブラインドダンスの中継で映った聡マリちゃんを見て、明らかに数年前とは違うことが自覚できた。
中継で細切れに映る2人は、仕事が与えられないんじゃない。
しっかりとやるべき、果たすべき仕事があって武道館にはいない。
残った3人は、武道館ですべき役割を果たしている。
ああ、あの時の悲しみしかなくて、初めて自担を見ることが辛かった、当時の私に見せてやりたい。
「今、こんなにも彼らは胸を張って仕事をしていて、見ていて幸せで元気をもらえる姿でテレビに出ているよ」って。
最後に、5人が1人ずつ話す場面。
24時間テレビを経て、そして私が見ていなかった数年間を経て、マリウスは格段に表現者として成長していたことを感じた。
舞台に立つことが、誰かに何かを伝えることが、表現をすることが楽しくて仕方ないって気持ちが、全身から溢れ出ていた。
知らないうちに、そんな風に成長してたんだなあって、嬉しくて誇らしくて。私、こんな人を好きだったんだなって。
そして歌った「Sexy Zone」。
「大丈夫??最後に歌う曲、Sexy Zoneさんにストックあります??Cha-Cha-Cha チャンピオンとか歌わない?ヴィクトリー 勝利!とか言わない??」って、
冗談抜きで現実になりかねないから、結構まじで心配してたんですけど。
最高にエモすぎる選曲でした。生花のバラを持って、不安そうに踊っていたマリウスが、自信に満ち溢れた表情でステージに立っていた。
「ここまでよく頑張ったね」って言葉が、素直に出てきた。
途中で見ることを止めた、逃げた私が言っていい言葉じゃないと思う。
だけど、心から零れた言葉。
本当に、よく頑張りました。
あの暗黒期は、認めたくない。絶対に認めない。あってはならない時期だった。
だけど、あれを乗り越えたから今がある。乗り越えて、成長したから今がある。