君を知り尽くしちゃって

元気に生きて、一度死んで、生き返った。

もう一度恋をした、君へ

 

9年前の9月、私はその人を好きになりました。

4年後の5月、彼から離れました。

そしてそれから 5年後の7月、もう1度彼のことが好きになりました。

 


離れたきっかけは、私の中の彼のイメージと本当の彼の姿が違うと気付いたこと。
私の中での大倉忠義は「天性のアイドル」だった。
カメラアピールが上手くて、スタイル良くて、ダンスも歌も上手くて、ドラマもたくさん出てて、MCとかトークは苦手だけど、アイドルだもん。しょうがない。それが、私が大好きだった時の、私の中の大倉忠義


でも本当の彼は、そんなアイドルの姿を努力を重ねて作り上げた人だった。

それが、何故かショックで悲しかった。今となれば、そんなものファンのエゴでしかないのに。

16歳の高校生にとっては悲しかったけど、20歳の大学生にとってはそれがどんなにすごいことか、今は理解したつもり。

 

 

それからグループを箱で推し、すばるの団扇を持ったりもして。

 

でも好きになって5年目、ついに応援することも止めてしまった。何となく応援が義務になってしまって、楽しくなかった。

 

その頃、私にとって応援するのが楽しくて仕方なかったのは、関西Jr.になり。当時住んでいた群馬と大阪を往復しまくった。

 

 

エイトから離れて4年後、その関西Jr.を応援することも止めてしまった。

自分自身に余裕がないこと、アイドルではなく自分に投資をする楽しさを知ってしまったこと、いろいろな理由が重なったけど、気付いたら出演番組を見なくなり、雑誌を買わなくなり、現場にも行かなくなっていた。

情報局の名義も、気付いたら更新期限が過ぎていた。

 

 

ある日、YouTubeで何となく、エイトの「勝手に仕上がれ」を検索した。

寮の先輩にたまたま借りたいろんなアーティストのCDに、元気が出るCDが入っていて、携帯に入れたおかげで曲は知っていた。

でもそれは、ファンとしてではなく、一般の人として。

 

ドリフェスの「勝手に仕上がれ」を見てしまった。

痺れた。かっこよすぎた。私が最後に見た関ジャニ∞とは、違うように思えた。

 

私が最後に見た関ジャニ∞は、アルバム「JUKE BOX」を引っさげてのツアー。

アーティスト・バンド路線を強め始めていて、アイドル路線を望むファンから戸惑いの声をたくさん聞いた。私が最後に入ったエイトの現場も、同じくJBで、何となく会場が盛り上がりきってない雰囲気を感じた。

 

それが4年経ったら、会場を丸ごと巻き込む熱すぎるアーティストになっていた。

それは、関ジャムが始まり、本人たちの音楽の熱量を活かしきれるような土台ができたことが、きっと理由なんだと思う。すごくイキイキしていて、その動画の再生を何度も繰り返した。
それからNOROSHIを見て、ズッコケのバンドver.も見て、その3曲をエンドレスで再生。

 

久々にエイトを見たら、素直に楽しめた。

 

流れるように、同じ先輩から十祭DVDを借りた。

私が好きになった時には、デビュー4年目のまだまだ若手だったエイトは、もうデビューから10年を超えたグループに、気付いたらなっていた。

 

十祭の内容は、めちゃくちゃ良かった。

正直、そこまで期待してなかった。だって、何とも言えない空気のJBで、私の中の最新のエイトは止まってたから。

 

雨の中、どんどん強くなる雨にも負けずに、声を張り上げてeighterを煽りまくってた。
ジャニーズメドレーは小ネタが多すぎた、初見じゃ追いきれなかった。
三馬鹿の「仮面舞踏会」は、なかなかに好きだった。横山さんが腰を振れたことに、私は感動した。
山田の「硝子の少年」が耳に心地よすぎて。マルちゃんがあんなに歌が上手かったこと、実は安定感がありすぎること、eighterだった当時は気付かなかった。それは「愛・革命」も同じ。
アンダルシアの大倉で、軽率に孕んだ。
信五のラップ、日本語が耳に入って来やすすぎた。ラップとしてどうなんだろうそれ。
エイトレンジャー、CPが天才的。ゴリラと呼ばれて半べそのナスが愛せる。突然の世にも奇妙な的展開のブルーが怖すぎて。
アコースティックコーナー、マルちゃんのはにかむ顔が愛おしすぎた。信五のピアニカが平和の象徴すぎ。
オモイダマはリリース時、正直すごい嫌いだった。何でだかは、覚えてないんだけど。でも今聴いたら、すごい励まされた。
リリースから8年経ったら、さすがにブリュレはしんどそうだった。
YPSが初披露って言ってたけど、そういえば。その辺の記憶あるあたり、私eighterだったんだね。
気まずいは相変わらず気まずいし、横雛tornは何かもうエモすぎだし、マルちゃんのわたし鏡がオリジナルに聴こえるレベルだし、パンパンだはあざとすぎる。

 

良かったところ、言い出したらキリがない。
気付いたら横山さんの挨拶で泣いてて、ロマネスクの「でも僕は変えないよ 好きやと言うから」「やっぱり好きやねん」でまた泣いてた。

 

「あっ、やっぱり私、エイトが好きだ。」って
気付いてしまった。


同時に「実はまだ大倉のこと、好きなんじゃない?」って、考えてしまった。

 

降りてからも、クロニクルとかはたまに見ることがあって。
私が降りてから、大倉ってすごく変わったと思う。

バラエティやMCの時の在り方とか。前はあんなに、大声で笑ったりしてなかったと思う。テレビで毒なんか吐かなかった。

 

きっと大倉のことが好きだった当時、彼がそんなことをしたら、すごく悲しんでたと思う。勝手に傷ついてたと思う。
でもそれなりにいろんな経験をして、少し大人になった私には、そんな彼がすごく人間らしく愛おしく思えて、いいなとさらに感じてしまった。


私も彼も、この5年で変わったんだ。

 

 

そんな変化を経た私は、変化を経た彼を、また好きになりました。

 

5年ぶりに恋をした、大倉忠義くんへ。

 

また、好きになってもいいですか?